【GNSピンネット工法】
【GNSピンネット工法】とは
全国各地で鉄筋コンクリート構造および鉄骨鉄筋コンクリート構造物の外壁タイルやモルタルの落下事故が続発し、外壁落下防止工法の開発は社会的テーマとなっています。
GNSピンネット工法はそれら建築物の劣化した外壁等の既存仕上の上を亀裂・落下防止用GNSネットで補強し、そのGNSネットをアンカーピンで留め付け。新たな下地層を構築することにより、タイルやモルタルなどの既存仕上材の落下を防止する補修工法です。
外壁タイルやモルタルの落下事故が続発しているなか、GNSピンネット工法は確実な外壁落下防止工法として注目されています。
特に竣工時には不具合のなかった建物も、経年劣化のほかさまざまな気象条件にさらされた結果、コンクリート外壁面にひび割れや剥落などが発生してきます。部分的な補修工事を行ったにしても、さらに他の部位が劣化してくるなど常に外壁が落下してくる危険があります。そこで、このGNSピンネット工法が期待されているわけです。
GNSピンネット工法の評価
建築物の外壁補修技術「GNSピンネット工法」は、鉄筋コンクリ―ト構造及び鉄骨鉄筋コンクリ―ト構造の建築物における外壁等の既存仕上げの上に、新たにネット補強下地層を構築して、タイルやモルタル等既存仕上材の落下を防止する補修工法であることが証明されてます。
特に評価が高い点としては、次の項目があげられています。
- プライマ―を塗布した上、接着性の高いフィラ―を塗り付け、それにビニロン製三軸ネットを埋め込み、フィラーで仕上げて、付着強度0.4N/mm2以上、幅1cm当り引張強度60N以上の面的なつながりを持つ下地層を新たに構築し、既存の外壁を被覆して仕上材の剥離落下を防止することができると判断される。
- 新たに構築した下地層をアンカ―ピンを用いて留めつけることによって、既存の外壁に対する保持強度2000N/m2以上を確保し、安全性を向上させることができると判断される。
- 既存の外壁と新たに構築した下地層との一体化により、下地層のひび割れを分散させてひび割れ幅の拡大を防ぎ、落下に対する予防保全を行うと共に、耐久性能を確保することができると判断される。
- 既存の仕上げを残すことにで、廃材の発生を抑制し、工期の短縮を図ることができると判断される。
- 当工法を適切に施工するために必要な標準施工マニュアルが定められており、施工体制が確立できるものと判断される。
GNSピンネット工法への期待
GNSピンネット工法はテクスチャーの多様性に対応するため、さまざまな外装仕上が可能となるような複合改修工法となっています。ベースとなるGNSピンネット工法のほか、下記のように対象となる壁面形状ごとに各種GNSピンネット工法がラインナップされており、さまざまな外装仕上げに対応することが可能です。
- GNSピンネット工法
- タイル張り用GNSピンネット工法
- GN外断熱ピンネット工法
- GNSグラナイト工法があり
各種GNSピンネット工法の施工工程については
「GNSピンネット工法一覧(PDFファイル)」をご覧ください。
<マンガで理解する>
GNPピンネット工法は、集合住宅管理組合やオフィスビルなどの管理担当の方々でも分かりやすいマンガも作成しています。大規模改修工事へのタイミング、GNSピンネット工法の概要はもちろん、施工の実際などを解説しています。
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