常温金属溶射システム(MS工法)

弊社は、常温金属溶射システム(MS工法)で、全国トップクラスの施工実績を誇っています。
金属溶射、鋼材の防錆防食でしたら、東北丸本にご相談ください。

1、MS工法とは? その特長

亜鉛とアルミニウムを溶射、防錆皮膜を形成

常温金属溶射システム(MS工法)は、亜鉛とアルミニウムを常温で同時に溶射することで防食皮膜を形成し、鋼構造物における重防食の実現を目的とした画期的なシステムです。

この防食皮膜は、亜鉛とアルミニウムが交互に重なりあった擬合金の皮膜で、さらに投射された溶射金属と反応して安定化することのできる専用封孔処理材で表面処理することにより、長期間にわたって高い防食性を発揮します。

施工面では、施工機械の小型軽量化(電源機や溶射ガンなど)により現場対応が速やかに行なえます。
しかも、従来の金属溶射工法に比べて低温で溶射が可能となり、素材に熱歪を発生させずに防食皮膜を形成することが可能です。また、作業員の軽装化にともなう作業性向上を図ることができ、また周辺への火災の配慮が軽減されました。

また、従来はブラスト処理により除錆度と表面粗さが要求されましたが、MS工法なら粗面形成材を塗布することで溶射に適した表面粗さを確保できるため、素地調整の煩雑さが解消され、容易に施工を行なうことでできるようになりました。

図1

常温金属溶射システム MS工法のメリット

メリット1:防食性能
実用化している各種防食工法の中で、もっとも耐久性の高い工法です。専用封孔処理材による表面処理が、防食性を大幅に向上させています。したがって、上塗り塗装なしでも、山間部なら200年、空気の汚染が進んだ都市部で130年、さらに厳しい環境の海岸部でも50年以上の耐久期間が期待できます。


メリット2:施工性
現場対応可能なシステムは、小型軽量化した施工機械により、亜鉛とアルミニウム金属をスプレー感覚で常温で吹付けることが可能です。したがって、現地での施工性に優れ、心配される粉塵や金属蒸気、騒音なども少なく作業ができます。



メリット3:上塗塗装
溶射皮膜の表面は、上塗り塗料がなじみやすい適度な粗面なので、ポリウレタン樹脂系やふっ素樹脂系塗料が上塗り材として適合可能です。上塗り塗装は景観対策上の着色に加え、皮膜の強化と防食性能の持続を実現します。現在では、溶射皮膜の初期劣化防止を目的とした上塗塗装が一般的となっております。





メリット4:補修性
一般塗装・溶融亜鉛メッキ・金属溶射・耐候性鋼材の防食法を施した鋼構造物の補修工法として適用できます。橋梁では、支承や桁端部の狭い施工箇所でも、管理主任者と作業主任者により施工体制を構築し、施工を行っているため、品質確保ができ、長期防食を可能とします。





メリット5:ライフサイクルコスト
優れた防食性能が長続きし、再塗装などのメンテナンス費用を大幅に抑制します。



常温金属溶射システム MS工法 施工管理システム

常温金属溶射システム(MS工法)の施工にあたっては、精通した知識や確実な施工はもちろん、高度な品質管理体制が求められます。
MS工法では「MS工法指導員」「MS工法上級作業主任者」「MS工法管理主任者」「MS工法作業主任者」といった資格制度があり、こうした資格者の育成にも積極的に取り組んでいます。
                

NETIS登録(新技術情報提供システム)

常温金属溶射システム(MS工法)は、新技術情報提供システムNETISに登録(TH-030026-VE)された技術です。