【FST工法】

2、作業工程

作業工程の短縮化

外壁改修工法「FST工法」は、従来の外壁改修工法の7工程から4工程へと工程数を大幅に効率化しました。例えば、従来工法であれば振動ドリルで穿孔後、穿孔した穴の洗浄工程が入ります。
 しかし、FST工法はT-2ドリルの開発により、穿孔工程と洗浄工程が同時に行うことが可能です。
またFSノズルの開発で、樹脂が躯体から何層にもわたる仕上げ層までスムーズに注入できるため、凹凸処理などの工程を省くことが可能です。

作業工程

項目 作業手順 施工画像
調査診断 ・打音による浮き面積の調査
・タイル厚・モルタル厚及び、浮き部の調査
・ラージネックピン長さ決定
・樹脂注入量及び、樹脂の適正粘度の決定
・ラージネックピンのキャップ色合わせ
・施工本数の決定
施工上の留意点 ・タイル陶片浮き(ひび割れしていない)1枚に対して1穴の割合
・注入孔の穿孔の深さは、ピンの長さ+10mm程度
・注入作業前に、注入孔の乾燥状態を確認
・注入箇所1箇所当りのエポキシ樹脂量は、浮きの状況の応じて判断
・注入の際しては、急激な圧力を加えないよう注意
・樹脂注入については、浮きが何層あっても最下層部より順位注入
・あふれ出た樹脂は、作業小手にてキャップ部の外側から中心に向かってすくい取る
・基本は施工後に酸洗浄を行わないことが前提(酸洗浄を行った場合には完全中和を行う)
1.穿孔 (1)ダイヤモンドビットを食い込ませて、押し付ける
(2)回転させたまま引抜く
(3)自然乾燥
2.面取り (1)面取りビットで面取り
3.樹脂注入 (1)FSノズル先端を最深部にあてる
(2)決められたストローク数で注入
(3)FSノズルを最深部に押し付けたあと引抜く
(4)注入状況をハンマーで確認
4.ピンニング (1)ラージネックピンを完全に密着するまで仕上げ小手で押し付け
施工検査 (1)壁面仕上がりチェック
(2)壁面の汚れチエック
(3)樹脂注入状況のチェック